2020年5月10日日曜日

読書

先日購入した「祝祭と予感」
もとはあの直木賞と本屋大賞を史上初ダブル受賞して映画化もされた大ベストセラー
「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品集。
文庫版が出るまで待とうと思っていたのだけど、
ここは閉店になる廣文館で思い切って購入。




「蜜蜂と遠雷」は
分厚くて字も小さい、ごっつい長編だったけど、
(それでもあっという間に読めるほど素晴らしい作品だったけど)
こちらは短編小説集ということもあり
字も大きめで、あっという間に読めました。
私は特に、「鈴蘭と階段」と「獅子と芍薬」が
お気に入り。
ストーリーは「んなことあるか」みたいな笑
奇跡みたいな話だったりするんだけど
音楽の描写や、演奏に向かう心境が、すっと心に入ってくる。


それにしても
「音楽」という、目に見えないものを
文章という形でここまで作品表現ができる
恩田陸は素晴らしい。

、、ついつい来歴を調べると、やはり父親がクラシック好きで、幼い頃からピアノを習い、音楽と本に囲まれて育ったそう。
やっぱりそうだよね、
音楽を聴く立場としてだけじゃなく、プレイヤーとしての視点がないと、こんな作品は描けないと思う。


音楽、演奏に関わる人間のひとりとして
エネルギーをもらえる素晴らしい作品
「蜜蜂と遠雷」






「祝祭と予感」を読了後、
「蜜蜂と遠雷」のお気に入りの部分を
また読み返してみる。

やっぱり、好きな作品は、何度読んでもいい!




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